「木曜殺人クラブ」リチャード・オスマン著 羽田詩津子訳
7年前、修道院の跡地に開業したクーパーズ・チェイスは、65歳以上が入居条件の高級リタイアメント施設。現在は300人ほどの高齢者が余生を過ごしている。入居者の元看護師ジョイスは、ある日、エリザベスに「木曜殺人クラブ」という集まりに誘われる。
クラブは、今は介護棟にいる元巡査のペニーとエリザベスが始めたもので、ペニーが退職前に持ちだした未解決殺人事件のファイルを皆の知識を集めて再検討するというものだった。
そんな中、施設の共同経営者のひとりカランが何者かに殺され、エリザベスたちも独自に犯人捜しを始めることに。エリザベスはまずは知人の女巡査ドナが事件の捜査に参加できるよう画策する。
英国発のミリオンセラー・ミステリー。
(早川書房 2310円)