「ポルトガル、西の果てまで」福間恵子著

公開日: 更新日:

 映画のプロデューサーである著者は、ポルトガルに一人旅をすることにした。映画監督の夫、健二は「ヨーロッパの西の果てのポルトガルと出会うのは、きっと時間の問題だったんだよ。中心よりも端っこが好きなんだから」と言う。

 リスボンからバスで5時間、タメガ川のほとりの谷間にあるアマランテに到着。カフェを兼ねた宿でとびきりのカビデーラを食べようと思ったのだ。鶏肉と内臓と血を入れたリゾット風の料理で、新鮮な血がないと作れない。女主人は「いつもは水曜か木曜に作るけど材料が手に入るかどうか」と言う。毎日、期待しながらたずねるのだが……。

 ポルトガルへの13回もの旅から生まれた紀行エッセー。

(共和国 2640円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…