<42>遺影と菊の花で立派に仏壇ふう
鐵教官が溺れた望月を病院へ連れて行った。怪我もなく、体に不調も見つからなかった。医学的に溺水理由は説明できないようだ。
望月も「どうして溺れたのかわからない」と繰り返す。
夜、桃地は臼井のデスクの上に置かれていた花瓶と菊の花を抱えて、官舎の階段を上がった。
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