「理想の父にはなれないけれど」じゃんぽ~る西著

公開日: 更新日:

 子育て経験者なら誰もが「あるある」とうなずきたくなるような出来事が、ユーモラスに描かれている。息子のためにぶつかり防止のクッションを大量に買い込み、部屋中の角という角に貼り付けたのに、当の息子がすべてのクッションを剥がして回りご満悦。一日の労働が水の泡となることなど日常茶飯事だ。

 また保育園に登園する際は体温を測って連絡帳に記録する必要があるが、なぜか頻繁に体温計が消える。物を隠す妖怪でもいるのかと思いつつ、何度も買い足していたら、あるときスピーカーの空洞から大量の体温計が! 妖怪は小さな穴に物を入れるのがマイブームの息子だったというわけだ。

 抱っこしても泣きやまず、おどけて見せてもクスリとも笑わない息子に翻弄される父の日々を描いた、コミックエッセー。

(KADOKAWA 1210円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出