「しごと放浪記」森まゆみ著

公開日: 更新日:

 40年以上もフリーで働いてきた著者は、作家・編集者・市民運動家・映像作家・古老の聞き書き、まちづくりの手伝いなど、多彩な仕事に携わる。お金の入る仕事はもちろん大事だが、仕事とは「人の、社会の役に立つこと」という著者が、どうしたら好きなことを仕事にできるかを説いたエッセー。

 男女雇用機会均等法前の1977年、女という理由だけで就職活動は難航。何とか小さなPR会社に採用される。7カ月後に出版社に転職するも、仕事を教えてもらえず、セクハラやパワハラも横行。それでも志望だった編集者の道を歩み始め、仕事に夢中で取り組んだ。結婚を前にフリーになり、子育てをしながら地域雑誌を創刊。離婚後は物書きへと、状況に応じて自ら切り開いてきた人生を自伝的に振り返りながら、仕事について語る。

(集英社インターナショナル 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット