(3)風に歪むタワーはバイオレンス
綾瀬はストーリーの進行どおり順序立てては描かない。前後したり、飛び越えたり、千鳥足になったり、不規則に一幕一幕を紡いでいく。映画の撮影に似ている。それでいて組み上がりのバランスが崩れることはない。《栄光の始まり》は全体のどのあたりに入るだろうか。たぶん後半の中ほどになるだろう。…
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