「ウクライナ・ダイアリー」古川英治著
「ウクライナ・ダイアリー」古川英治著
著者は日本経済新聞社を退職。ウクライナ人の妻とともに、フリーランスとしてキーウに移り住んだ。
2022年2月23日の夜、ロシアの取材先であるXからメッセージが届く。「全面侵攻はおそらく今晩だ」。「早く家族を説得して、脱出しろ」。町に出ると、薬局とATMには行列ができ、カフェは開店していた。ウエーターが「きょうは、意地でも店を開けたかった」と言う。作家のアンドレイ・クルコフは、キーウを去ると狂った男に屈することになるから、ここに残ると。皇帝支配に慣れたロシア人と違って、ウクライナ人は自由で、信じるもののためには死を恐れない、と。
ロシアに抵抗して闘うウクライナの人びとの生活をリポート。 (KADOKAWA 1760円)