著者のコラム一覧
梶よう子

東京都生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年「一朝の夢」で松本清張賞受賞。16年「ヨイ豊」で直木賞候補、歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞。23年「広重ぶるう」で新田次郎賞受賞。近著に「雨露」ほか。

(11)死んだどの女子にも顔に痣

公開日: 更新日:
イラスト・中島梨絵

 重三郎が、じっとおちえを見据える。

「歳の頃は、おちえ坊とさして変わらぬな」

 ますます、嫌な感じだ。

「女子ばかり六人目、なんて言い方をするのは、ともに通じる気になる点があったってことですよね」

 と、おちえは問い掛けた。

 韮崎が、へえっと感心…

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