(41)帰宅困難者は駅前のホテルに
雨足はますます強くなる。まるで、滝壺の中にいるようだ。四方八方から雨粒が飛んできて、これじゃ、仮に傘を用意していたとしても無駄だったろう。
「それで、おばさんはどうするんですか?」
女子高生の問いに、
「もちろん帰るわよ。うん、絶対に帰る。三時の特急には間に…
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