「犬がいるから」村井理子著
「犬がいるから」村井理子著
翻訳家が愛犬との日々をつづったエッセー。
長年共に暮らした老犬を見送った著者は、もう犬と暮らすことはあきらめるべきだと思っていた。子どもの頃から大型犬には憧れがあったが、当時、11歳の双子男子の子育て中でもあり、体力的にも無理だと思っていた。
しかし、老犬を見送った痛みが時とともに癒えはじめ、引退した警察犬の里親を探すサイトを見ては無理だと自分に言い聞かせながら、でも大型犬と暮らすことを夢想する日々が続いていた。そんなある日、サイトで子犬情報をみつけ、ついにいても立ってもいられずラブラドルレトリバーの子犬を家に迎える。
やんちゃで、パワフルで、いたずらっ子だけど、最高にカワイイ、黒ラブ・ハリーとの嵐のような日々がはじまった。
(筑摩書房 990円)