ド派手レスラーS・ジニアスさんは隠れた“人気トレーナー”
とくに力を入れているのが高齢者に対する指導だ。
「一昔前と比べ、高齢者の足腰が弱くなったと思いませんか。それは便利だからと、洋式トイレ、エレベーター、エスカレーター、バリアフリーなどに頼り過ぎた結果じゃないでしょうか。文明の利器と行き過ぎた社会保障は人間の体を弱めます」
自らトレーニングジムを開いているのではなく、HPで募った受講者のもとに赴いて出張指導する。
■海外から問い合わせが入ることも
「不思議なことに、ウクライナ、モザンビーク、トルコ、アラブ首長国連邦などからも問い合わせがあるんです。さすがに“現地に来て教えてくれ”って注文はありません、ハハハ」
指導の合間には執筆にいそしんでいるとか。
「大仁田厚との裁判記録をまとめた『バッジを外せ!!リングを降りろ!!』の評判が上々でしてね。今度は小説を書いたらと勧められ、『ナナと一緒~お兄ちゃん あったかいね~』を書き上げました。アルゼンチンと日本のハーフの兄妹の物語で、過酷な人種差別の中を必死に生き抜き、兄がバイク事故で義足になったにもかかわらず、プロレスデビューするヒューマンストーリーです」