“ごった煮”で人気 京都国際映画祭の入場者は昨年の5倍!
吉本興業が映画祭や映画事業にますます積極的な動きを見せている。先週閉幕した京都国際映画祭2015(同社が運営)は、入場者が何と前回の5倍以上の約27万人を記録。加えて、このほど洋画配給まで手掛けることを明らかにした。
京都の映画祭では映画以外の多くの催し物が入場者を増やした理由だとみられる。「映画もアートもその他も全部」をコンセプトにした映画祭の“ごった煮”的な特色が一段と鮮明になったと言えよう。
映画関係では三船敏郎賞(受賞は仲代達矢氏)、牧野省三賞(野上照代氏)などの映画賞の実施のほか、映画上映の本数は前回の48本から65本に増えた。若手クリエーターから作品を募ったコンペティションも昨年同様開かれた。
提言もしておきたい。「国際」と銘打っている以上、海外からの映画関係者や映画ファンの人たちを今以上に呼べるような映画祭であってほしい。それには上映の機会が少ない内外の話題作や野心作を存分に揃えることが重要だと思う。観光との連動もありだが、やはり映画を中心軸にしてもらいたいのだ。観光地・カンヌの映画祭は映画だけを見るために全世界から人が集まってくる。