元関脇の追風海関は故郷青森で“重すぎる町議”から県議に
「大相撲ではケガも多かったけど、そのたびにどうにかはい上がって関脇までいった。政治も同じ。辛抱かつ粘り強く、前に前に突き進む自分のやり方を貫きます。しかし、ですよ。ホント、この仕事って人脈ですねえ。実は実家がリンゴ農園をやってまして、先月、県から声がかかり、台湾にリンゴのPRに行ったんです。そのことを引退後、ひょんなことから親しくなった貴闘力関に話したら、だったら、蔡英文さんを紹介してあげようと言われました。民進党女性主席の蔡英文さんですよ。いやあ、相撲取りの人脈はものすごく幅広い。これを生かさない手はないし、今後、いろいろ使わせていただきたいと思ってます。政治家としての自信? ウ~ン、職務を遂行するにつれ、相撲で十分に力を発揮できなかった悔いがなくなってきた。そんな感じですか」
板柳町に理賀子夫人(43歳)と2人の子供(長女6歳、長男5歳)と暮らす。
最後に追手風部屋の後輩、遠藤について尋ねると──。
「確かに相撲はうまい。それは感心します。ただ、まだ体そのものに真の力がついていない。稽古を積んで体をパワーの塊に鍛え上げ、まずは三役を狙う。将来の話はそこからですね」