小室哲哉 5億円著作権詐欺容疑で逮捕
(2008年11月)
90年代、TRF、華原朋美、安室奈美恵、globe、篠原涼子らいわゆる「小室ファミリー」を擁して一世を風靡。「天才プロデューサー」の名をほしいままにした小室哲哉だが、08年、思わぬ形で世間の注目を集めることになった。
06年ごろから小室が「自作曲の全著作権を売却する」という噂が業界内でささやかれ始めた。02年にAsamiとスピード離婚し、KEIKOと再婚しているが、離婚慰謝料の総額は10億円とも。しかし、この頃から小室人気は衰えを見せ始めていた。ヒット曲を連発するような目立った活躍がないにもかかわらず、ハデな生活をやめられず、04年にはAsamiに小室からの支払いがストップしていることを週刊誌上で暴露された。“小室金欠”の噂が流れる中で持ち上がった著作権売却話。その総額は15億円とも20億円ともいわれた。
この時すでに著作権の売買交渉は進められていた。関西在住の投資家に、著作権806曲分を10億円で買わないかと持ちかけ、06年夏には売買合意書を取り交わしていたという。この時、小室は5億円を先払いするよう要求し、実業家は指定口座に振り込んだ。