NHK気象予報士の村山貢司さん 定年後も凄まじい多忙ぶり
気象の専門家として忙しいわけだ。
「定年前より多少余裕があるとはいえ、普通の人並みには働いてるんじゃないかなあ。登山ガイドのほか、週2、3日は環境省や東京都の仕事で熱中症予防や花粉の予測をしてますし、JICAの仕事でミャンマーなどの発展途上国へ出かけ、気象台やテレビ局で、こうすればもっとわかりやすくなりますよ、といったアドバイスをしたりもしてます。その間に講演を月2、3回、本や依頼原稿を書いたりもしていますしね」
9月10日、「異常気象と2020年の日本」(ムック)というコンビニ本を出版。個人著書としては11冊目だそうだ。定年を過ぎ、のんびり旅行、なんてないのか。
「しますよ。高校時代の山仲間と2年に1回ほど1、2週間、ヨーロッパアルプスなどへ登りに行きます。同級生からは“仕事があっていいね”と言われます。だけど、本当はそろそろ後継者に譲りたい。テレビに出るような仕事をしたい人が多く、花粉や熱中症のデータを解析して予報を出すような地味な仕事は、あんまりやりたがる人が少ないんですよ」