“琴バウアー”も芸に アスリートのバラエティー出演に疑問
もっとも、そういうバラエティーには出ない選手もいる。今一番、視聴率が取れるアスリート、羽生結弦は正月のバラエティーにも出演しなかった(と思う)。時折、NHKでの被災地を訪ねるドキュメント仕立ての番組に出演するくらいだ。民放は何としてもバラエティーに出したいだろうが、安易に出ない羽生(と関係者)は偉い。
ダルビッシュ有もしかり。松井秀喜は引退後に出た。逆に国内でプレーしてる野球選手は球団と局のカラミでバラエティーに出ざるを得ないところもある。
その基準で見ると、国際舞台で戦っている選手は出演せず、国内でやってる選手はアホなバラエティーに出る傾向がある(相撲はもちろん国内だけだ)。海外に出られない選手は人気取りや、引退後の就職先のために出演するのだろう。だが、選手のレベルにかかわらず、芸人とアスリートが絡むバラエティーはもう終わってほしい。真のファンは、おちゃらける大関を望んでいない。
(作家・松野大介)