高齢化とはいえ…健康バラエティー増加は不景気も一因か
最近多い医学や健康のバラエティーには、スペシャル版も増えている。
月曜の「超骨太元気バラエティ 健康!いただきMAX」(TBS系)は2時間特番。動脈硬化、高血圧をはじめ、現代病の危険性をVTRで取り上げた。有名店のシェフが、病気対策に役立つ春の食材を使って“カラダにも良くておいしいメニュー”を用意、それをスタジオでいただくという、医学と健康にグルメを加えたバラエティーだ。
翌日火曜の「その原因、腸にあり! ~肥満!便秘!肌荒れ!花粉症!あがり症!お悩み解消SP」(フジテレビ系)は、何と腸だけで3時間! こちらは司会に高橋真麻(34=写真)を抜擢。3時間のバラエティーを仕切るなんて初めてだろうが、キッチリ仕切っていた。ゲストやパネリストで出しゃばってしゃべるより、MCで落ち着いて進行している方がいいという印象を受けた。
いずれの番組も、医者を出してあれこれ解説する形式。疑問なのは、なぜこれほどたくさん病気・健康の番組が制作されるのかということだ。
「いただきMAX」では健康長寿の町を取材、80~90代の高齢者に元気の源を聞き、「腸にあり」では長寿の徳之島に行き、これまた高齢者に普段食べている健康食を見せてもらう。つまり、どちらも高齢化社会に適した内容で、お年寄りと、これから高齢者になる世代の“大多数の視聴者”をゲットするのが第一の狙いだが、狙っているのは視聴者だけではない。