舌鋒は衰えず 古舘伊知郎「オレを買ってよ!」発言の真意
舌鋒鋭い“マシンガントーク”は錆びついておらず、舛添都知事の金銭問題については「テレビのコメンテーターがケチとかセコイとか言ってますけど、天下一の税金ドロボーと言ってやらないといけない。早く百条委員会をやればいい」と古舘節が炸裂。さらに、「『笑点』の司会やりたかったなあ。(春風亭)昇太になってねえ、そりゃそうだ、既得権益の中でやるんだからこんな外様ができないですよ」とも語っていた。
「(降板後は)いろんな仕事が来ている」と話していたが、舞台を去り際に「オレを買ってよ!」とアピールしていた古舘。先日の朝日新聞のインタビューでは「平易でカジュアルなニュースショーができないかと12年やってきたけど、壁を打破できなかった」「僕はある意味、負けた」とキャスター敗北宣言をして話題になっていたが、「そうそう感傷に浸っている余裕はなさそうです」というのはさるテレビ関係者だ。
「所属する古舘プロジェクトは『報ステ』の制作から外れたことで30億円ともいわれた年間売り上げが吹き飛んだのだから大変です。古舘の今後の仕事についてはNHKをはじめ各局に売り込んでいるようですが、『おしゃれイズム』など単発のバラエティーは決まったもののレギュラーはゼロ。バラエティーやスポーツ番組なら1本200万円以上ともいわれる高額ギャラがネックになってどこも二の足を踏んでいる」(テレビ関係者)
まだ61歳。カネはうなるほど稼いだが、先輩キャスターの久米宏のようにセミリタイアを決め込むには早すぎるだけに、「オレを買ってよ!」の一言が意味深で重い。