窮地の東芝 ついに「サザエさん」のスポンサーを“降板”か
東芝が「サザエさん」のスポンサーを降りる――こんな噂が市場関係者の間でまことしやかにささやかれている。
東芝は先月中旬、2017年3月期の通期業績見通しについて、「9500億円の赤字」と衝撃的な試算値を公表。ところが、監査法人との調整が長引いていることを理由に撤回、今月28日の定時株主総会での報告も見送ると発表した。半導体子会社「東芝メモリ」の売却交渉も難航し、さすがに日曜夜のお茶の間を飾る、フジテレビ系「サザエさん」のスポンサーからも「手を引くべし」と判断したらしい。
「今は最悪、債務超過で東証2部降格も考えられる状況です。関係者の間では以前から、『再建に向けた本気度を示すためにスポンサーを降りる』との噂が飛び交っていました」(市場関係者)
果たして、真相はどうなのか。フジテレビに問い合わせると、「契約の詳細に関してはお答えしておりません」。一方、東芝は「CM契約更新時に検討します。現在、決定していることはありません」と回答。スポンサー“降板”を選択肢に入れていることを否定しなかった。
東芝の名が、お茶の間から消える日もそう遠くないのかもしれない。