大作続編、本格サスペンス…批評家が厳選する“酷暑の映画”
心頭滅却すれども暑いものは暑い。だったら、仕事はさておき、クーラーがキリッと効いた映画館で涼をとりながらリフレッシュというのも現代社会を生きるサラリーマンの知恵というもの。2018年上半期の映画興行は昨年比で10%程度落ち込んだという。その分を取り戻そうと、各映画会社ともこの夏は、より力の入った話題作、注目作が目白押し。その中から特に大人の観賞に堪えうる良作を多様なジャンルからピックアップ!
夏らしい華やかな大作が見たいなら「オーシャンズ8」。「オーシャンズ11」(01年)3部作の続編だが、いわゆるリブートなので本作から見ても大丈夫。前作までの主人公ダニーの妹デビー(サンドラ・ブロック)をリーダーに、ファッション界最大の祭典メットガラで1億5000万ドルの宝石を狙う犯罪ドリームチームの活躍を描く。ブラピやジョージ・クルーニーら男くさいオールスター映画だった前シリーズから一転、オスカーウイナーのアン・ハサウェイら当代一流の女優を揃えた「女だらけのオーシャンズ」。強くて狡猾で美しい女たちの仰天計画、ゴージャスすぎる110分間だ。