当時の披露興行は飲み会を毎晩開くのが恒例 鹿児島人は…

公開日: 更新日:

 昇太の話になると止まらなくなる。

「学生時代からの付き合いですけど、お城が好きなんて聞いたことありません。それが10年くらい前から急に城マニアだと言い出して、城巡りの本を出すわ、講演会を開くわ、しまいには大河ドラマで今川義元の役をやりました。眼鏡をはずしてたから誰だかわからなかったけど(笑い)。義元が信長に討たれた時はほっとしました。死んでよかった」

 1993年7月、昇太に遅れること1年2カ月で真打ち昇進。最優秀賞を受賞したご褒美で、昇太同様ひとりで披露興行を行った。

「当時の披露興行は、打ち上げの飲み会を毎晩開くのが恒例だったので、30日の寄席興行の間にずいぶん金を使いました。鹿児島県人は見えっ張りですから、借金してまで大盤振る舞いしました」

 その甲斐あって、竹丸は売れてきた。ところが、昇太はその上を行く。(つづく)

(聞き手・吉川潮)

▽かつら・たけまる 本名・徳永良治。1957年生まれ、鹿児島県出身。駒沢大学卒業後に本名で日本テレビ系「お笑いスター誕生!!」に出場し、5週勝ち抜きで銀賞獲得。81年、当時「スタ誕」審査委員長だった4代目桂米丸に入門。85年、二つ目昇進。93年、真打ち昇進。11月8日に「桂竹丸一門会」が、東京・内幸町ホールで開催。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 4

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  5. 5

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  1. 6

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  2. 7

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  3. 8

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  4. 9

    芸能界を去った中居正広氏と同じく白髪姿の小沢一敬…女性タレントが明かした近況

  5. 10

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ