「団十郎」襲名の海老蔵が「白猿」に込めた暴行事件の自戒
歌舞伎役者の市川海老蔵(41)が市川宗家に代々受け継がれてきた大名跡「団十郎」襲名を発表。新年早々のビッグニュースに歌舞伎ファンが沸き返っている。
また、2017年に亡くなった故小林麻央さん(享年34)との長男、堀越勸玄くん(5)が8代目市川新之助を名乗り、襲名披露興行および初舞台を来年2020年5月から3カ月間、東京・東銀座の歌舞伎座を皮切りに全国各地で行うとした。
団十郎襲名には「20年東京五輪へ向け、国際的に日本が盛り上がる時期に歌舞伎を海外へPRする狙いがある」と言うのは松竹関係者。
■西麻布暴行事件の悪夢
「父親の12代目団十郎襲名も40歳前でしたし、海老蔵が年齢的に早いというわけではない」(歌舞伎関係者)という声もあるが、やはり海老蔵に付きまとうのは10年11月の暴行事件のイメージではないか。当時33歳の海老蔵は被害者だったが、東京・西麻布のバーで酩酊しての傍若無人な振る舞いが犯行を誘引したことが後に明らかに。海老蔵は記者会見で「日頃の自分のおごりが招いた」と反省の言葉を口にし、歌舞伎出演は無期限自粛となった苦い経験がある。海老蔵はその後、表立ったトラブルは起こしていないが、ベテラン芸能記者の青山佳裕氏は言う。