積み重ねたトライ&エラーの経験が新しいアイデアを生む
「当時、フジテレビの深夜番組は、本当に自由な世界でした。若いうちにトライ・アンド・エラーのチャンスをいっぱいもらいましたね。コントは細かなタイトルで笑いを作っていくので、作っていると自分にいろんな引き出しができます。面白いパターンが訓練されてたまっていった結果、アイデアが出てくるのかもしれません。自分が過去に考えたものや、見たり聞いたりしたものが、澱のようにたまり、そのドブみたいなところからアイデアが出てくるのだと思います。多分、制作者は皆、そうだと思いますけどね」
小松は、自分自身で動き、見て、直接感じるようにしているという。そうした積み重ねは、メモをしなくても絶好のタイミングでぽろっと出てくる。
(構成=高月太樹/日刊ゲンダイ)