最初は時給10円から…芸人「せやろがいおじさん」誕生秘話
■10時間かけて作っても時給10円
それで、沖縄でテレビに出ていても稼げないんだなぁと思ってユーチューブを始めたんです。ウェブライターのバイトをしていた時の上司が「独立して動画の事業をやりたい。一緒にやらない?」と誘ってくれたのでタッグを組み、その方がプロデュースしてくれて、僕はひたすらコンテンツを作ってアップしていきました。
最初は芸人がやる普通のバラエティーを作ってましたが、全然ダメ。撮影して編集して10時間かけて作っても、500回再生くらい。収益が100円とか。時給に換算すると10円(笑い)。ユーチューブ用のパソコンのローンもあったし、その頃はキツかった。
弁当を買う金もないから煮卵作って、リュックに詰めてユーチューブの撮影に出掛けたら、現場でリュックから出したパソコンが作動しなくて。よく見たら、煮卵の汁がパソコンに染みていた。修理に出しても、直らなくて……。節約のために作った煮卵で、高価なパソコン壊すって、訳が分からない。その時が一番キツくて、「芸人もユーチューバーも全部やめたろか!」と考えました。