ジャイアント馬場さんと並んで…日テレ“トイレでの奇跡”
そして、神は俺にほほ笑んだのであった。廊下にいた俺の前を通り過ぎると馬場さんはゆっくりとトイレに入っていったのである。間髪入れることなく本能的にとでもいうように俺の足は動いていた。馬場さんを追いかけるようにトイレに向かう俺……。
俺がトイレ内に着いたその時、馬場さんは今まさにオシッコを男性便器にほとばしらせ始めた様子であった。俺の心の中で神がほほ笑みから満面の笑みに確実に変わったのだ。俺は馬場さんのすぐ左側に立つと同じようにオシッコを始めたのだ。
横目でチラリと馬場さんの様子をうかがう俺……しかし、過去に何千回と世界の強敵と死闘を繰り広げてきた百戦錬磨の巨人の表情はさすがで、俺のはるか右斜め上で静かにオシッコにすべての集中力をそそいでいたのだった。
それを確認すると、俺は素早く右斜め上に向けていた視線をそのまま下に振り下ろしたのであった。そして、心の中で呟いたのであった……「ジャイアントはあそこもジャイアントだ」と……。
おそらく世界広しといえどもG・馬場さんのあそこを確信犯でのぞき見したのは俺だけであろう。