「彩の国落語大賞」受賞!落語家と賞レースはどんな関係か
暗いニュースが多いなかで明るいニュースをひとつ。私、三遊亭鬼丸がこのたび、令和元年度彩の国落語大賞を受賞しました! えっ!? そんな賞は聞いたことがないって? 何を言ってるんですか。平成10年に創設され第1回の受賞者はあの林家たい平師匠。その後も柳家花緑、柳家喬太郎、立川談春師匠らの人気、実力を兼ね備えた落語家が受賞している栄えある賞なんです。あっ、立川志らく師匠も受賞してます。なので受賞コメントでは「この賞の名を傷つけぬようこれからは自分だけでなく妻の貞操にも気をつけたいです」と言っておきました。
ところで、落語家と賞レースってどんな関係なのかお話ししましょう。取れるのなら、もらえるのなら欲しいけど、そのためだけに落語やってるわけじゃないというのが本音でしょうか。漫才のM―1なんかは優勝した瞬間から人生が変わるぐらいのインパクトがありますよね。なんなら優勝しなくても芸人人生に影響はあります。それと比べると落語界って賞を取ってもあまり周りの反響はありません。応援してくれてるお客に「あなたの見る目は間違ってませんよ。ちゃんと評価される芸人を応援してるんだから安心してね!」っていう意味では賞を取った方がいいんですが、若い頃から賞をたくさん取ってたからって名人上手で売れっ子になれる保証はないんですよね。