髭男爵ひぐち君の貧乏時代「ずっと誰かにパラサイトしてきた」

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「髭男爵」という名前だから「どっちかが髭を生やして、どっちかが男爵をやらなきゃ」と話し合い、結局は相方がどっちもやり、僕には役割がなくて。私服でライブに出ていたら、MCに「ひぐち君て何なの?」とイジられて。髭男爵とひぐち君みたいになってた(笑い)。

「ワハハ本舗」のライブのオーディションを受けた時に演出家の喰始さんに、「君は召し使いになった方がいいよ」と言われたんです。でも、召し使いになるには衣装代がかかる。

 ある朝、男爵さんが原宿のコスプレの店に連れていってくれたけど、僕が着ている召し使いの緑の衣装が当時4万円したんですよ!

 お金もないし、買ってもオーディションに受からず、何にもならない可能性があるわけだから、悩んだんですよ。でも男爵さんが「買おう! これ着てダメだったら芸人やめるくらいの気持ちでやらなきゃ」と言って買いました。

 その衣装を着てからですね、オーディションに受かるようになったのは。

■十数年付き合い、結婚は5年前

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