著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

10年ぶりメガホンとる角川春樹氏が通った「天河大弁財天」

公開日: 更新日:

 1時間以上走った。急に林の中が開け広大な敷地に出た。山々に囲まれた神社はあった。特別、派手な神社ではない。周囲を木々に囲まれた広大な敷地のほうが驚きだった。空気は澄み切っている。鳥の鳴き声が聞こえてくるだけの静寂な空間。ここで角川氏はどんなかたちで参拝したのか想像もつかない。当時の神主に聞いた。

「私は特別、なにもしていません。瞑想する人。楽器を弾く人。散策する人。人それぞれ自由に過ごして帰ります」と話す。

 元YMOの細野晴臣は楽曲を作り、俳優の勝新太郎は正装で三味線を弾いていたという。芸能界以外にも政治家からヤクザの親分まで参拝に来ていたというが、やはり卓越していたのが芸能界。長渕剛も来ていた。再婚相手の志穂美悦子と2人だけの結婚式をここで挙げたほどだった。

 地元の人によれば「山中は自由に楽器を弾けますし、奇麗な音色が出る。奈良の学校の吹奏楽部がいつも吉野の山の中で練習するから優れている」と話していた。当時の究極のパワースポットの地だったと思う。音楽を目指す人は一度、参拝する価値はあるように思う。資料等によれば……。「神様に呼ばれた人にしか行けない。縁がない人は数回行っても、たどりつけない。来るべき時期がやってきた人しか行けない」とある。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  2. 2

    五輪ニッポン「破産」するスポーツ団体が続出か…JOCは早くも助成金の大幅減額通達

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  4. 4

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  5. 5

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは