「犬笛」を吹いてあとは知らんぷり…絶対に謝らない人たち
「犬笛を吹く」という言葉がある。「犬笛」とは特定の周波数で犬にだけ聞こえる音を出し、犬を操る時に使う。その意味から選挙戦などで政治家が自分の支持者にだけわかる言葉や表現で差別的なニュアンスを伝えることを「犬笛」と表現する。
例えば、前回のバイデン氏との討論会で、司会者が「白人至上主義者の武装過激集団について」質問した時、トランプ大統領は“Stand back and stand by”(後方で備えて攻撃の構えを取れ)と述べて、デモ隊に対する暴力を挑発し、一部過激派は狂喜した。つまり「犬笛を吹いた」のだ。
このようなことは日本のSNS上でも頻繁に起こっている。きゃりーぱみゅぱみゅさんがちょっと政治的なことを言うと、影響力のある女性評論家が「よくわからないのに口を出さない方がいい」などと書き込む。するとそれがゴーサインになり、攻撃的なネット民があちらこちらから野犬のように卑劣な攻撃を加え始める。女性評論家が命じたわけではないので「私のせいではない」と逃げられる。これも「犬笛」である。
ホリエモンこと堀江貴文氏が有名な餃子屋さんから、仲間のひとりがマスクをしていなかったため入店を拒否された。