文化庁の「アーツ・フォー・ザ・フューチャー」は芸能者をナメてんのか
いきなりだが、先日、ひどい話を聞かされた。ニトリの布団から顔を出してニカッと笑うCM画面でお馴染みの、青年だかおっさんだか分からない(実はもう50歳前の)中年役者の清水伸、本人から聞いた、文化庁は芸能者をナメてんのかという話だ。
文化庁が「AFF(アーツ・フォー・ザ・フューチャー)」などと名乗って、“コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業”の枠に、申請したら補助金を出しますと、もっともらしいふれ込みで活動募集してるので、ならばと清水たちが新しく企画した「二人芝居」の公演の支援を申し込んだら、4カ月以上待たされた揚げ句に交付の対象から外されてしまったというのだ。
5月に書類を提出し、自腹で芝居の稽古を始め、8月中旬の小劇場公演の直前になって、「あなた方は実績がないのでは……」と、たった1行の理由で返答されたそうだ。
前売り券も売っていたし、劇場キャンセルも出来ないし公演するしかなく、充実支援どころか、大赤字だったとか。じゃ、4カ月間、何を審査されてたんだ? 実績って何なんだというわけだ。3密禁止で現場仕事が減り、時間の融通が利くバイトも見つからない中、せっかく新企画で公演したのに補助金ゼロとは。ニトリのお兄さんは浮草稼業の身を嘆いていた。