総裁選報道の陰に隠れて目立たないが…最先端のデジタル庁は江戸時代の悪代官所か
すると平井氏は支払いは割り勘であり、既に支払っているので接待ではないと釈明。ところが支払われていたのは半年も経った6月、なんとその日は文春がこの接待について取材した日であった。
どう見ても事態が発覚する前に金をNTTに返してゴマカしたと考えるのが普通だろう。
しかし結果的には、1カ月の給料の自主返納だけでおとがめなし。
これだけではない。2006年の内閣府政務官時代に大臣規範に反してIT企業の株を買ったが資産報告書に記入せず、それどころか2020年に売却した利益も所得報告書に記載せず、税金も払っていなかった。
一般人なら脱税も疑われる案件だが、これも修正申告でおとがめなしだった。
平井氏は香川1区、3代続いて国会議員。母は新聞社の社主。香川の政治経済を牛耳る大ファミリーの出身だ。
なぜ平井氏は数々の不祥事にもかかわらず、給料返納や修正申告で許されてきたのか。自民党の自浄能力が落ちたのか。何か大きな力が働いているのか。