大越健介キャスターがつまらない! テレ朝「報ステ」は何に遠慮しているのか
やはり、NHKから日本テレビ系「news zero」(夜11時)にスカウトされた有働由美子も、魅力だった“有働色”を封印して、普通の女性キャスターになってしまった。だったら、なにも高額ギャラを用意してNHKから人気者を引っ張ってこなくても、局アナで十分と思えるが、話題性は欲しいし、有働も大越も「全国区」だから数字(潜在視聴率)を持っている。
「なによりも、元NHKということに、CMスポンサーが安心するんです。チクリと苦言は呈しても、物議を醸すような批判はしません。しかも、大越さんは東大野球部の元エースとイメージは最高。企業の好感度調査でもダントツです。広告営業にとっては、大変なプラスでしょうね」(広告代理店営業マン)
テレ朝が大越に期待しているもうひとつは、「顔の広さ」だ。ニュースウオッチ9のキャスターだった時に、政治家、経済人からスポーツ選手、芸能人、作家、専門学者、外国要人まで、あらゆるジャンルの人にインタビューした。あのナベツネだって、ライバルメディアにもかかわらず長時間の取材に応じている。こうした豊富な人脈を駆使して、大越がその時々の話題の人を引っ張り出せば、番組の注目度は上がる。
さて、「大越報ステ」はどの程度のものか。31日の総選挙の開票特番で真価が問われる。(敬称略)
(コラムニスト・海原かみな)