ガーシー議員は沈黙…「アウティング問題」でNHK党・立花党首が即対応の"深刻度"
森喜朗元総理は蔑視発言で五輪組織委会長を辞任
だが、性的マイノリティに関する情報を発信する『一般社団法人fair』代表理事である松岡宗嗣氏はツイッターで、
《国会議員の立場で、自らの利益のためにアウティングに該当し得るような、他者のプライバシー侵害を率先して行うことは極めて悪質で問題》
と、ガーシー氏を断罪した上で、NHK党に対しても、
《「民事では問題だから本人から申し出があれば対応する」けど「特にアウティングを規制する法律はないから行為は咎めない」というのが、露骨な態度だと思った》
と党の対応をも批判している。
それにしても、これほどまで迅速に立花党首が対応したことを見ても、このアウティングが深刻な問題であると認識している証だろう。それ以上に異様なのが、今回の騒動に対してガーシー議員がダンマリを決め込んでいることだ。
「普段なら自身に敵意を見せる媒体や記者に対しボロクソに暴言を吐くガーシー氏が、今回の問題に対しては反論していない。つまり、本人もやりすぎたと思っているからでしょうね」(女性誌記者)
森喜朗元総理が「女性が多い理事会は時間がかかる」という蔑視発言で東京オリンピック組織委員会の会長職を辞任した。ましてや、個人のセクシャリティを、実名を挙げてアウティングするなど到底、政治家として許されざる行為だ。
「もし自民党や立憲民主党などの議員が同じような発言を公の場で行ったのなら、間違いなく大問題になるでしょう。ですが、小政党だからか、それともガーシー氏に"逆暴露"されるのが怖いからか、政治家から問題視する声が上がってこない。日本の政治家は"アウティング"しても何も処分されないとしたら、国際的に日本の国会議員の意識の低さが問題視されても仕方ないでしょうね」(全国紙政治部記者)
自ら"ダークヒーロー"を名乗るガーシー氏。だが、注目を浴びるためだけのアウティングは、議員としても人としても、あまりに無責任過ぎるのではないだろうかーー。