吉沢亮「PICU」、川口春奈「silent」に見るフジの本気度…独自脚本でかつての勢い取り戻すか
■ドラマといえばフジテレビ
この2作品、共に原作なしの完全オリジナル脚本。山下氏が両ドラマの初回を視聴して抱いた思いは、「フジテレビが本気を出してきたな」というものだそうだ。
「特に『silent』は2021年にフジテレビ主催のヤングシナリオ大賞を受賞した、20代の生方美久さんが脚本を執筆しています。これまで原作もの頼みだったり、相当な実績と知名度がある脚本家頼みに偏りがちだったドラマ界ですが、それが今回、過去作は大賞受賞作のみという生方さんを大抜擢。人材を育て、新しい風を入れて、かつて《ドラマといえばフジテレビ》と言われた頃の勢いを取り戻そうとしているように思えます」
一方、「PICU」に対してはこんな声も。
「『お、変わったな』と思えるのが、カメラワークや画面の質感。少しザラっとした雰囲気のある画質は、映画とか、WOWOWで放送されるオリジナルドラマなどでよく見られるもの。カメラワークも《このシーンをこんな風に撮るのか》と感じることが多く、セットも含めてチープ感がないというか……制作サイドに《世界に配信できるコンテンツを作ろう》といった意識の変化があるように感じられます。人材を育てていこうという取り組みが功を奏しているのでは」(スポーツ紙芸能担当デスク)