“森友”もネタに…長澤まさみ『エルピス』に込められた風刺の妙と地上波への挑戦
これに対し、ネットでは《よく地上波ドラマでやってるな》《これを制作したカンテレ攻めてるな》と、かなり切り込んだ内容に驚く声が上がった。
■「カルテット」の敏腕プロデューサー
2017年に「カルテット」をプロデュースした佐野亜裕美氏は、今作のドラマ化がTBS社員時代に「リスクが高い」と通らなかったこともあって同局を退職。20年に関西テレビに転職すると、「大豆田とわ子と三人の元夫」、「17才の帝国」(NHKからの業務委託制作)など話題作を次々に手掛け、その勢いと粘り腰で「エルピス」の企画を実現させた。そうした制作陣の意気込みにも大きく注目が集まっている。
また、長澤にとっては今作が4年半ぶりの連ドラ主演であるが、「なぜこれをドラマ化しないのか?」という長澤の鶴の一声がドラマ化への道筋をつくったという声もある。
「長澤さんの発声の仕方がまさに女子アナそのもので、その演技のうまさがさすがの一言。演技がリアルすぎて摂食障害で吐き気を催すシーンで《自分もつられて吐きそうになった》という声が聞こえてくるほどでした」(ドラマ制作関係者)