激動のジャニーズ事務所の屋台骨を揺るがす…“辞めジャニ”の伸長と新たな胎動
「変われば変わるもの」と、ジャニーズ取材の長い芸能記者が言った。故メリー喜多川氏の庇護のもとジャニーズ事務所の「長男」としてやってきた近藤真彦(58)が元副社長滝沢秀明氏(40)の退社について、こう言ったのだ。
「気持ちはわかる。がんばってほしい」
函館市内のホテルで3年ぶりのディナーショー開演前の記者会見。近藤もジャニーズを退社して1年半が経った。
「ジャニーズを離れて守るものがなくなり、逆に新たなチャレンジができている」などと充実した表情で続けたそうだ。
「マッチは女帝と呼ばれ、昨年夏に亡くなったメリーさんの寵愛を長らく受けてきました。昨年春に44年在籍したジャニーズから去ったのは、25歳年下の女性社長との不倫騒動で『自粛』処分となり、干されて八方ふさがりになったから。事実上のクビでしたから、こうした大胆な発言につながったのでしょうか」(前出の芸能記者)
ジャニーズが芸能界で権勢をふるい、ジャニーズを辞めたタレントは業界から干されるとの不文律があった当時との違いはたしかに明らかである。
故ジャニー喜多川社長から後継者として指名されていた滝沢氏だけじゃない。今年は看板グループのキンプリのメンバー5人のうち3人の脱退、退所がファン、関係者を驚かせた。
「タッキー(滝沢氏)退社後、背景として見えてきたのがメリーさんの娘藤島ジュリー景子社長とのあつれきです。ジュリーさんは自ら手掛ける『なにわ男子』にかかりきりになる一方、ジャニー氏がプロデュースしたキンプリには熱がなく、さらにタッキーが育成に情熱を注ぐ(デビュー予備軍の)ジュニアたちへの冷遇が見え隠れしていた。そうこうして内部分裂に近い状態にあったようです」(民放プロデューサー)