芸人→弁護士目指した角田龍平 司法試験に落ち続けた日々を支えた“師匠”オール巨人の言葉
励みになったのは、4回目の司法試験に落ち、弟子を辞めて以来、顔を出していなかった巨人師匠の誕生日会。
「師匠から“君ならやれる”と言っていただいた時に、合格せずに諦めたら師匠に合わせる顔がなくて、もう会えないと思いましたね。あの一言は勇気を頂きました」と辞めてなお続く“師弟関係”に思いを馳せたと言います。
もうひとつはお母さんの言葉。ある時「今年落ちたら公務員試験でも受けようかと思ってる」と言うと「あんた、信用失うで」と一言。これは「漫才を諦めて、司法試験も諦めたら、自分を信用できなくなるで」という意味に受け取って、もう一度自分に活を入れたそうです。
そして、9回目の挑戦で合格した時、電話でお母さんに泣きながら「長い時間かかって迷惑かけて、ごめんなさい。ありがとう!」と伝えたそう。「親に素直にゴメンとありがとうが言えたのは最初で最後です」と照れ笑いしていました。
最後に「漫才への未練」を聞いたところ、新人時代には自分の方が勝っていた仲間が、時を経て、相方を代え、ブラックマヨネーズになり、M-1の優勝漫才を見た時に「もし漫才を続けていてもこんな領域には絶対到達できない。くすぶっていた漫才を辞めなければ良かったという気持ちが完全に消えてなくなりました」と語っていました。
テレビにラジオに文筆活動に、仕事の幅を広げながらも地道な弁護士活動も続ける角田君。これから先も地に足をつけていろんなことに挑戦しながら新たな道を開拓していくことでしょう。