水卜麻美や安住紳一郎はアナウンサー失格? 番組で「泣く」「泣かない」それぞれの言い分
泣きと人気の関係は?
一方、泣かない派は女性2人。松丸は優勝インタビューで思わずもらい泣きし、「『優勝者がいるということは、負けた選手もいるんだ。そっちの気持ちも考えろ』って言われ、そこから涙のスイッチはオフにしてます」と話す。大下も「(泣いたことは)ほぼないです。伝える側が泣くと、見ている方が冷めちゃうっていうか……。(自分で)少し距離を取ってる感じがします」ときっぱり。
伊藤と高瀬は泣かないというより、泣いてはいけない派。伊藤は「ニュースの伝え手として、つらい事実を伝え、そのつらさのあまり泣いてしまうというのは、プロとしてあり得ない」、高瀬も「そこは徹底的にやってますから、NHKは。事実を私たちは伝えて、それをどう受け止めるかは見る人の判断なので」と言い切った。
泣きアナの元祖、徳光和夫のは芸だとしても、「これからは、ある程度感情が見えるアナの方が好感を持たれるでしょうね」と報道関係のプロデューサーは言う。
「NHKは『おはよう日本』でストレートニュースをAI自動音声で流してますが、今後は民放にも広がるでしょう。読み間違えることも、涙声になることもないわけですが、それでニュースのバリューは伝わるのか。視聴者は読まれる事実内容だけでなく、アナウンサーの表情や声からもコトの大きさや重さを判断します。泣きアナはAI時代にこそ必要とされるかもしれません」
好きなアナランキングで水卜と安住がダントツなのには、泣きの魅力もありそうだ。
(コラムニスト・海原かみな)