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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

松本人志の性加害疑惑問題で浮かび上がった「力をつけた芸人と後輩芸人」の構図

公開日: 更新日:

 たむらの次の発言に注目したいが、自由に発言もできない小沢・黒瀬の心中は穏やかではないはず。仕事を再開するにも、問題を避けて通るわけにはいかない。何らか説明するにも証人として法廷に立つ可能性もあり、うかつなことは話せない。まさに板挟みの状態にある。

 爆笑問題太田光は「サンデー・ジャポン」で「生きるか死ぬか、自分を守れるのは自分だけ。助かりたいのなら意思表示しないと、周りも助けられない」と助言した。

 松本は芸能界引退も視野に入れ闘い続けるだろうが、2人は芸人としての人生がこれからもある。2年近くかかる裁判を待つ余裕などない。どのタイミングでどういう形で復帰するのかがポイントだ。

 薬物など犯罪なら一定期間謹慎して復帰できるが、今回はかなり特殊なケース。「ある意味、2人は被害者」と同情的な声がある一方で、「自業自得」と行動に批判的な声もある。まずは本人の口で事情説明して番組やスポンサー、芸人仲間をすっきりさせることが復帰への条件。

「本来なら松本が2人の仕事も含めフォローするのがスジだろうが、休業に入った松本にそんな余力はない」(芸能関係者)

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