中井貴一、遠藤憲一、寺島進…秋ドラマで“クセ強”オヤジの大暴れが痛快だ

公開日: 更新日:

 この秋のゴールデン帯に恋愛ドラマはゼロ。その代わりに、クセの強いオヤジたちが大暴れしている。これがまた痛快なのだ。

 まず、こうと決めたら一切ブレず、言うことは辛辣、平然と嘘をつき、でも腕は確かという正統派オヤジは、「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日系)の九鬼静(中井貴一)。さまざまな病院を渡り歩く伝説のスーパーナースは、今度は元院長と現院長が激しく対立する経営危機の病院に来た。相変わらず、無責任な医師や未熟な看護師には広島弁で凄み、時にはだましてでも患者に適切な治療を受けさせて命を救う。シーズン2でも「バカナース!」「バカドクター!」を連発、周囲は戦々恐々だ。

 他人に入れ替わってしまうオヤジ、内閣総理大臣の武藤泰山(遠藤憲一)も、「民王R」(テレ朝系)で9年ぶりに帰ってきた。入れ替わる相手は男性だけでなく、時に子ども女性だったりと全国民で、誰と入れ替わってしまったのか、テレビの生放送で「どいつもこいつも腐ってんなあ」とワニ顔で悪態をつく。

 面倒くさいオヤジといえばこの男、寺島進である。「D&D~医者と刑事の捜査線~」(テレビ東京系)では、コンプライアンスくそくらえの絵に描いたような“昭和のデカ”だ。上層部から圧力がかかっても意に介さず、オーバーサイズのスーツに色付きレンズの銀縁メガネとやくざファッションで真犯人を追い詰める。「相棒」(テレ朝系)の杉下右京(水谷豊)も立派なこじらせオヤジである。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  3. 3

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  4. 4

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 5

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  3. 8

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  4. 9

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  5. 10

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ