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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

昭和時代「新宿2丁目」はディープスポットだった

公開日: 更新日:

 好き嫌いはあるだろうが、確かに会話は達者で、特に下ネタは活字にできない面白さがあった。スタッフとも顔見知りになり他の店にも出かけた。当時、「一見お断り」の店もあったが、2丁目仲間の紹介があれば入れた。女装の店あり、カラオケスナックのようなこぢんまりした店あり、女子入店禁止の店もあれば、入れる店もあったが、総じて雰囲気は明るかった。

 もっと淫靡な世界を想像していただけに、意外だった。驚いたのは通称「売りセン」と呼ばれるバー。店内は、8席ほどのカウンターのみで、少年っぽい男の子が数人並んでいた。店内のテレビではゲイビデオが流れている。異様だった。少し飲んでいると、オーナーから「気に入った子がいないなら早く帰ってね」と言われ退散した。

 通に聞いたところ、「この手の店は気に入った子を時間単位で買うのを目的にした客しか来ない」と言われ納得した。当時、2丁目にはゲイ専用のラブホテルが一軒。近くには「ハッテン場」と呼ばれる男と男が出会える公園もあった。ゲイ雑誌専門の小さな書店もあった。

 ゲイバーに疲れたら、街にはお寿司屋・ラーメン屋・焼き肉屋とあったが、深夜はどこも男同士で満員だった。

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