<46>「労働時間が短くて済む」東欧の娼婦たちに人気だった日本人男性
共産圏であっても「世界一古い職業」の女性はいた。ポーランドでは警察が管理しているらしく、一流ホテルのバーに入れるのはコネを持っている女性のようだった。むろんハンガリーでも、その手の女性たちが獲物を獲得しようと色目を使っていた。
私は娼婦を買うことはなかったが、ブダペスト市内の5つ星ホテルのカフェバーの常連で従業員とも仲が良く、毎晩のようにコーヒーを飲みに通っていた。娼婦たちとも顔馴染みになり、誰も私に色目を使うことがなかった。
■労働時間が短くて済む
日本人がバーに来ることは少なかったが、客としては人気があった。金払いはいいし、変態じみたこともせず、何より労働時間が短くて済む、という理由でだ。
ある晩、娼婦のリーダー的存在のモニカという20代後半の女性とカウンターでバカ話に興じていた。彼女はバツイチで、子供は母親が面倒を見ていたらしい。化粧をバッチリ決めて甘い香水を匂わせ、大きな胸を私のひじに押し付けてくる。どうやら彼女なりのサービスのようだった。