衝撃の死から2年 故ク・ハラさん(KARA元メンバー)のそれから
韓国では2007年にインターネットでの書き込みの実名制が施行されたが、表現の自由やプライバシーを侵害するという理由で5年後には効力を失っている。ハラさんやソルリさんの悲劇が起きたことで「コメントの実名制」の再導入が議論されたが、今も芸能人に対する誹謗中傷は続いている。
一方、亡くなってもハラさんは心穏やかでいられなかっただろう。葬儀ではハラさんの実兄と実母が対立。ハラさんが9歳のときに家を出て音信不通だった実母が、亡くなった途端に弁護士を連れて遺産相続を要求したのだ。結局、裁判では実母が遺産の40%を相続。この出来事が世論を動かし、扶養の義務を怠った人から故人の遺産を剥奪できる「ク・ハラ法」が国会に提出された。
また、ハラさんの自宅にあった金庫の盗難事件も発生。犯人が特定されないまま捜査は終了している。ハラさんを暴行・脅迫した容疑で懲役1年の実刑判決を言い渡された元恋人は服役を終えて出所した。
ところが、よせばいいのにSNSで自身の写真を投稿して批判を浴びている。心温まる出来事は何一つなかったが、今月はハラさんが生前に描いた油絵が競売に出される。収益金の一部は寄付されるといい、ハラさんも天国から見守っていることだろう。