ジャニーズ事務所「性加害問題謝罪」で注目が集まる 被害者の集団訴訟と巨額賠償金の行方
ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が5月14日、同社公式ホームページ内の動画で、事務所創業者で2019年に死去したジャニー喜多川氏の性加害問題について謝罪した。
ジャニー氏の性加害については、4月12日、元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏(26)が日本外国特派員協会で記者会見し、ジャニー氏から性的被害を受けたことを国際社会に向けて告発。さらに4月20日には、NHK総合で放送された衆議院千葉5区補欠選挙の政治家女子48党の政見放送に登場し、ワイドショー風のテロップがつけられた映像で、約9分間にわたってジャニー氏から受けた性的被害について改めて訴えた。
この間、今回の問題に火をつけた「週刊文春」が別の被害者の肉声も報じ、ジャニー喜多川氏による性加害の検証を求めるファン有志1万6000人あまりのネット署名が、ジャニーズ事務所に送られたことも明らかになっていた。
■カウアン・オカモト氏に「直接お会いして、長い時間お話をした」とジュリー社長
今回、ジャニー氏の姪にあたるジュリー社長は「何よりもまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くお詫び申し上げます。そして関係者の方々、ファンの皆様に大きな失望とご不安を与えてしまいましたこと、重ねてお詫び申し上げます」と謝罪。さらに、各方面から寄せられたという中にあった質問の一つ、「カウアン・オカモト氏とは会ったのか?会ったのであれば何のために会ったのか?」という問いに対し、ジュリー社長は「私が直接お会いして、長い時間お互いにお話をしました。今後このようなことが二度と起こってはならない。そのためにも彼が声をあげられたということを深く理解しました。一方でご本人以外の他人のプライバシーに関わる問題や、憶測を助長するようなご発言に関しては、私の見解をお伝えさせていただきました」と説明した。