ジャニーズ事務所「性加害問題謝罪」で注目が集まる 被害者の集団訴訟と巨額賠償金の行方
また、「被害を訴えてきた方たちに対して、どのように向き合う予定か?」という質問には、「デリケートな内容であり、詳細については検討中ではありますが、被害を訴えておられる方々、精神的に苦しんでおられる方々に対しては、カウンセラーをはじめ、専門家の力もお借りしつつ、誠実に向き合ってまいります」と回答した。
「ジュリー社長が『詳細について検討中』とし、今回の謝罪動画で事務所としての責任を明確にしなかったのは、複数の被害者から多額の賠償請求訴訟を起こされる可能性も視野に入れているからでしょう。ジュリー社長は『ジャニー氏の性加害が事実か?』という質問についても『当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で、私どもの方から個別に告発内容について“事実”と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではない』として、明言を避けています。先日、文春オンラインでジャニー喜多川氏による性加害について実名告発した俳優でダンサーの橋田康氏(37)など、すでに“第二、第三のカウアン氏”が現れつつある中で、ジュリー社長が謝罪に踏み切ったのは被害者にとって大きな前進といえますが、事務所としては集団訴訟と被害者たちの巨額賠償金をどうしても意識せざるを得ないと思いますよ」(スポーツ紙記者)
ジュリー社長はジャニー氏の性加害の事実について、「知らなかったでは済まない話だと思っておりますが、知りませんでした」とあくまで「知らなかった立場」を貫こうとしている。果たして、今回のジュリー社長の謝罪で被害者たちは納得するのだろうか。