医療ライターが体験 「がん治療」後悔しない3つのポイント
さらに、「医師に説明を求める時は作戦を練る。できれば第三者同伴で」です。医師探しの中で私が強く感じたのは「なぜがん治療は、外科医が主治医なのか」ということ。外科医は切った張ったが好きな人種。とにかく手術がしたいのです。そんな彼らは、手術の必要性を説明する能力に欠け、前述のように、コミュニケーション能力が不十分。ダイレクトに質問しても、通り一遍の返事しかない。
だから私は、病理検査をもとに、可能な限り数値などの客観的要素を示した回答になるよう、医師との面談の前には質問を幾通りも用意しました。その答えをメモし、分からないことがあれば調べ、それでも疑問があれば再度質問する。メモを取る自信がなければ、ICレコーダーなどで録音するのも手です。
患者がいてこそ、医師の存在価値がある。不信感を抱いているのに医師の言いなりになったり、「ま、いいか」と諦める弱者にだけはならないように積極的に動くべきなのです。