高3女子の体格 都会のコはやや細身
文部科学省の学校保健統計調査を使って高校3年生の体格を調べてみましょう。今回は女子です。
高3女子の体格は年々少しずつ向上しています。平成元年(1989年)と最新データ(2013年)の数字を比較してみると、身長は全国平均で157.1センチから158.0センチと、1センチ近く伸びています。また平均体重は51.9キロから52.9キロに増えました。
都道府県別に見てみましょう。身長は秋田、富山、神奈川が158.8センチで1位です。東京は158.6センチで4位。もっとも身長が低い県は沖縄(156.3センチ)でした。
体重です。1位は福島(55.3キロ)、次いで秋田(54.6キロ)、青森(54.3キロ)、岩手(54.2キロ)、山形(54.1キロ)、宮城(54.0キロ)となっており、上位を東北勢が独占しています。一方47位はやはり沖縄県。沖縄には小柄な女子高生が多いようです。
BMIは全国平均で21.2でした。1位は福島(22.4)、次いで岩手(21.8)、青森(同)などとなっています。下位のほうは鳥取が47位(20.7)。鳥取の女子が全国一、スレンダーという結果でした。次いで神奈川(20.8)、東京(同)などです。
全体的な傾向として、東北と北関東のBMIが高め、東京、大阪、愛知と周辺は低めになっています。あくまでも平均値の話ですが、東北の女子はややしっかりした体格、都会の女子はやや細身といえるかもしれません。
▽長浜バイオ大学・永田宏教授(医療情報学)