“臭い玉”として話題 その口臭は「膿栓」が原因かもしれない
そのため、自分で除去しようと扁桃のくぼみにたまっている膿栓を綿棒や耳かきで押し出したり、かき出している人も少なくない。ネット上でも「臭い玉(膿栓)の取り方」についてさまざまな方法が紹介されているが、うかつに試すと危ない。
「耳かきなどで無理に膿栓を取り出そうとすると、扁桃を傷つけて炎症を引き起こす可能性もあるので危険です。耳かきが折れて破片が刺さったり、のみ込んでしまうと、緊急手術が必要になるケースもある。気になる人は耳鼻科で取り除いてもらうことをオススメします。空気を吹き付けて飛ばす、水で洗浄する、吸引する、ピンセットで取り除くなど方法はさまざまですが、いずれも簡単な処置で済みます。当クリニックにも、1週間に1人ぐらいのペースで膿栓を取ってほしいという患者さんがやって来ます」
中には、注意が必要な膿栓もある。発熱や喉の痛みが続き、強い口臭があったり、頻繁に膿栓ができる人は、慢性扁桃炎や習慣性扁桃炎を起こしている場合があり、心臓、腎臓、皮膚に悪影響を及ぼすケースもあるという。また、「扁桃の片側に膿栓のようなものが数多くこびりついている時は悪性の可能性も出てくる」というから、甘く見てはいけない。
膿栓が気になる人は自力でなんとかしようとせず、耳鼻科で相談するべし。