水分大量摂取が招く「水毒症」 熱中症対策は“一緒に梅干し”で
予防するためには、水毒症を招きやすい状況をしっかり把握しておきたい。
まずは、緊張で交感神経が高ぶり、喉が渇きやすくなって大量の水分を欲する「心因性多飲」が起こっている場合。統合失調症の症状にも「強い喉の渇き」があり、多飲を引き起こすケースもあるから注意が必要だ。
2つ目は、食あたりなどでお腹を壊している場合。嘔吐や下痢によって体中の水と塩分が大量に排出されるため、喉が渇いて水をたくさん飲んでしまう。
3つ目は、熱中症になってしまった場合。大量の汗をかいて体内の水と塩分が失われているのに、さらに水を飲むことで血液が薄くなってしまう。
この中のいくつかの条件が重なった場合は、特に注意が必要だ。
「水毒症の予防で一番重要なのは、水分補給の仕方です。喉が渇いた時、水だけを飲むのではなく、一緒に塩分も摂取する。これで、血液中の塩分濃度を下げずに済みます。熱中症対策にこまめな水分補給は欠かせませんが、梅干しを一緒に食べるようにするなど工夫してください」
ひょっとして、水毒症の症状かも? と不安に思ったら、体重計で体重の増加を確認。普段よりも2キロ以上増えていたら、病院で診てもらった方がいい。