【鼻づまりの手術】神尾記念病院(東京・神田淡路町)
「いち早く2001年に、副鼻腔内の手術器具の位置をリアルタイムで知ることができるナビゲーションシステムを導入(08年に保険適用)しています。常に手術の正確さと安全性を高めています」
ESSの所要時間は1時間15分くらい。肥厚性鼻炎を合併しているケースも多く、下鼻甲介粘膜切除と鼻中隔矯正を同時に行うと1時間半くらいになるという。
一般にESS後の再発率は10%未満とされる。1年内の再発率が65%と高い難病指定の好酸球性副鼻腔炎を除けば、同院の再発率は5~6%だ。
「当院の特色は、研修医はとらず、耳、鼻、頭頚部腫瘍とすべての領域分野においてベテランの専門医しかいないところです。それで安定した診療成績が出せて、患者さんの満足度も高いのです」
▽1911(明治44)年開業の耳鼻咽喉科単科の専門病院。
◆医師数=常勤11人(うち麻酔科医1人)
◆年間初診患者数=約1万6000人(紹介患者約15%)
◆手術件数(2014年度)=下鼻甲介粘膜切除術286人、内視鏡下副鼻腔手術235人